スマホの画面に映っている「嬉色望空」という文字に、蒼は口角を緩めた。







「……アイツに似てたな」






(天然なところとか、一人で抱え込むところとか。)







 ほっとけねえんだよな、とポツリと呟きながらスマホをズボンのポケットに入れる。











 ――教室に戻ると、蒼は神亀4人がいるところへと向かう。





「あ、蒼!どこ行ってたんだよ~」



「わりぃ。ちょっと寄り道してた」



 
 
 理依のダルそうな声で話しかけられ、蒼は先ほどのことを思い出しながら答えた。