翌日の俺の行動は早かった。


昼休みになるとすぐさまレージを引っ張り人気のない空き教室へ向かう。

「なんだよ、いきなり」

目の下に隈ができたレージが不機嫌そうにたずねた。


昨日は眠れなかったのだろう。

俺も正直あんまり眠れなかった。

目を閉じたらあの光景が浮かんでしまって。

悠兄に励まされたとはいえ、やはり怖いものは怖いのだ。


けれど、と俺はレージの肩をガシッと掴んだ。