バタンッ、という音を大きくたてて閉まった扉。
それがまるで彼女の心の扉みたいで、否定された、完全に嫌われたと思った。
正直な話、心底驚いた。
今まで出会った女の子、少なくとも同世代の子にあんなにもはっきりと拒絶されたのは初めてだったから。
でも、彼女が“大嫌い”だといったのは、少しだけ彼女自身のことなんじゃないかと思った。