◇
「なぁ、本当にアイツ等んとこに行くのかよ」
「……輝一(キイチ)、しつこい」
「彩未(アミ)。そう輝一を邪険に扱ってやるな。輝一は彩未がいなくなるから寂しいんだよ」
「さ!?寂しくなんかねぇよ!!」
「輝一、ウルサイ。気付かれるでしょ」
「うっ……」
顔を真っ赤にさせて喚き散らす輝一をそう一蹴して、再び奴等に目を向ける。
今、私達が立っているのは公園にある小高い丘の上。
木々が生い茂っているその場所は遊歩道から外れた場所にあって、人は滅多に寄り付かない。
まさに盗み見するには持って来いの場所だ。
だけど、いくら人が寄り付かないと言っても広場からは丸見えで。
木々に遮られてはいるけれど、目を凝らせば人が立っている事ぐらいすぐに分かる。
だから、輝一に大声で叫ばれたら厄介なんだ。
まぁ、彼等は今、超忙しいみたいだから私達の存在には気付かないだろうだけど。
「なぁ、本当にアイツ等んとこに行くのかよ」
「……輝一(キイチ)、しつこい」
「彩未(アミ)。そう輝一を邪険に扱ってやるな。輝一は彩未がいなくなるから寂しいんだよ」
「さ!?寂しくなんかねぇよ!!」
「輝一、ウルサイ。気付かれるでしょ」
「うっ……」
顔を真っ赤にさせて喚き散らす輝一をそう一蹴して、再び奴等に目を向ける。
今、私達が立っているのは公園にある小高い丘の上。
木々が生い茂っているその場所は遊歩道から外れた場所にあって、人は滅多に寄り付かない。
まさに盗み見するには持って来いの場所だ。
だけど、いくら人が寄り付かないと言っても広場からは丸見えで。
木々に遮られてはいるけれど、目を凝らせば人が立っている事ぐらいすぐに分かる。
だから、輝一に大声で叫ばれたら厄介なんだ。
まぁ、彼等は今、超忙しいみたいだから私達の存在には気付かないだろうだけど。