「どうしたの?レイくん。今日はなんかソワソワしてない?」

「えっ!?」

「ん?」

「……いや、何もないよ」

「そ?はい、いつもの」

「……ありがと」



そんなに挙動不審だったの?私。


いつものようにコーヒーを淹れてくれた頼さんに軽く会釈して、受け取ったコーヒーを一口、口に含む。



……はぁ。


じわりと染み渡るコーヒーの風味に思わず溜め息が零れ落ちた。




やっぱり心のどこかで動揺してるんだな、私。



クールだと言われている私をこんな風にさせるほど昨日の出来事は私に衝撃を与えたらしく、

あの後、聖たちと合流した時も挙動不審だと言われた。



そりゃ挙動不審にもなるっつーの。


仲間だと思ってる士騎に迫られたんだから。