「団子3つお待ち。」



見回りの帰り、休憩とばかりに甘味屋へ寄った沖田と平助。



「お前まだ食べるのか?」


「腹が減っては戦は出来ぬって言うでしょ。何事も万全を期さなきゃ!」



無邪気にそう言って団子にパクつく平助に沖田は呆れ顔だ。

それもそのはず。
平助の隣には既に食べ終えた皿が10以上ある。



「お前ら見回りにいつまでかかってんだ!」


「げっ土方さん!」


鬼の副長と呼ばれている土方は、その名の通り鬼の様な形相で近付いてきた。



「見回り最中に油を売るとはいい度胸だな?」


「(やべ…)いや、これは、その…」



残りの団子をかき込んでいる平助を隠すようにしながら、見つからない言い訳に沖田は言葉を濁す。



「ゴフッ!!ゲホゲホ、ゲホゲホ…」


「だ、大丈夫か?!ほら水飲め、水!」



「はぁ~」



かき込んだせいでむせてしまった平助に慌てる沖田。


そんな2人に土方は頭を抱える。