家に戻って自分の姿を見ると、浴衣がかなり着崩れていてビックリした。

こんな時、ひかりは直してくれたんだよね。

ひかり? あなたの目的は……?

『亜美ちゃんは私の味方じゃないの……?』

寂しそうなひかりを思い出す。

あたしは……ひかりの味方だよ?

好きだった小杉を殺そうとしていた。

理由がわからなくて……人を簡単に殺そうとするひかりを理解できない。

浴衣を着崩していても帯は苦しくて、考え事をやめて外し始めた。



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その夜、悪夢を見る覚悟でひとり眠った。

疲れていたせいですぐに眠りに就きどのくらい経ったのだろうか。

目がチカチカして眠りから覚めた。

目を開けると、枕元の電気が点いたり消えたりを繰り返した。