奈緒side




「奈緒、今日バイト休みだからどこか行こうか。」



「うん。」




久しぶりにお昼から遊ぶことになった。



支度をして、みぃとフラフラしながら歩いていた。




「あ、買いたいものあるから、コンビニ行ってもいい?」



「じゃあ、ここで待ってるね。」




みぃがコンビニで買い物している間、コンビニの壁に寄りかかってボーッとしていた。




「奈緒。」




久しぶりに聞いた声だった。



見上げると、息をはぁはぁさせてあたしを見ていた。




「何かよう?」



「少し話をしないか?」



「あたしは話すことないし。」



「少しくらい話してきたら?」




声のする方を見上げると、買い物が終わったみぃがあたしたちを見ていた。




「この子と話したら何か分かるかもしれないよ?」



「でも……」



「うちはここでずっと待ってるから、行ってきな?」




みぃにそう言われ、仕方なく男の人について行った。




「ねぇ、まだ?」



「あと、少しだから。」




多分30分くらいは歩いたと思う。



どこに行くのよ……




「着いたよ。」