奈緒side




「その後、中学卒業までずっと不登校で、卒業と同時にこの街に来て父親の知り合いのツテで今の高校を受験した。」




母親の死、信じていた人たちからの裏切り



あたしの想像を絶するようなことばかりだった。



それを小学4年で全て背負って……



運命って残酷すぎるよ……




「何でお前が泣いているんだよ……」



「だっ、だって……」




気づいたら勝手に涙が流れていた。



すると、あたしの方をジッと見て




「同情するなよ。」



「そんなことしないよ……」




同情以上に辛くて苦しいものはない。



最初はいいかもしれない


だけど、後ですごく虚しく感じる



あたしも同情は好きじゃない