テンの帰国を明日に控えた夜。 ちょっとしたサヨナラパーティーが開かれたのは、テンの突飛な人柄だろうか。 相変わらず、約束という概念はない。 その約束に向かって歩むのではなく、この歩みがやがて、結果に結びつく。 ここまでは日本人でも理解できる。 が、インド人は、というか、テンはさらに上をいく。 結ばなくても、それはそれで構いはしない。 だって、それが人生だもの。 それがテンだもの。