side秀哉



「初戦突破、おめでとう!!!!」


マネージャーの声でみんながざわめいた。


「「「ウェーイイっ」」」


「私から、みんなに疲れをとれる最強アイテムを連れてきました」


連れてきた?


「どぉーぞ」


宮川の声で部室にドアがあいた。


そこにいた人は―。


「あ、あのっ…おじゃまします」


少し照れてる夢叶。


「お、水沢じゃないか。父さんは元気か?」


「ふふっ。先生ってば私と会うたび父のこと聞いてきますよね」


「あれ、そうか?歳かな…」


「まだまだ若いですよ」


「父さんに、試合見に来いと伝えてくれ。息抜きも大切だ」


「わかりました」


そう言い、夢叶は監督に礼をした。