だって……チームとか、怖いし。


私はすごく、フツーだし。



この街のギラギラした部分。

普段は表に出てこない、暗闇の部分。


そういうの、もしかしたら知ってしまうかもしれない。


正直に言うと。


関わり合いたくない、って気持ちも強かった。


「踊る場所は……また、探すから」




「だめだ」



キョーヤは冷たく言う。



「お前、狙われてるって言ったろ?」

「あの地下道で踊るのがまずいんでしょ?
違う場所なら平気なんじゃ……」


「そういう問題じゃない
『コースト』の北条はしつこい」