ケータイ小説 野いちご

幼なじみの不器用すぎる愛し方

Chapter*1
幼なじみが看病してくれるそうです

華の金曜日……ではなく、あたし達私立の高校に通う学生にとっては華の土曜日。

唯一の休みである日曜日を前に、撮り溜めたドラマを一気にみようと思ってました。


──えぇ、さっきまでは。


「38.5℃ね」


体温計を持ったまま眉を下げてあたしを見下すのは、仕事帰りのお母さんだ。

突きつけられた驚愕の事実に、あたしは目を見張る。


「どうせまた無理したんでしょう。大変なんでしょ、実行委員」

「うぅ……」


痛いところを衝かれ、掛けている布団をきゅうっと引き上げた。

ゴールデンウィーク直前、委員の仕事が溜まりに溜まってて、てんやわんやしていたのは事実。


「明日が日曜日だなんて、参ったわ。病院開いてないし……」

「大丈夫だよ。この時期だしインフルエンザとかじゃないだろうし」

「……相変わらず逞しいわね」

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