ーバンッ!ダダダダダダ




今のは、私が玄関を閉めた音と、部屋に入ってから走った足音。




莉桜『みーんーなーーー!』




光輝『お前まじうるせぇよ…。』




そう言って顔をしかめる光輝。




莉桜『だーかーら!光輝!私には莉桜って名前があるって言ってるでしょ!』




ずーーっと言っているのになかなか名前で呼ぼうとしてくれない光輝。




時雨と奏は呼んでくれるし、零も呼んでくれた事はないけど、口数が少なすぎて、私の名前を呼ぶ機会すら無いんだと思う。




時雨『まぁそれはわかったから。莉桜ちゃん、なにがあったの?』




みんなの視線が私に集まる。