うちの名前は結羽(ゆい)

最近、愁哉(しゅうや)こと高野愁哉は
なぜかうちにいちいち構ってくる奴だ…
周りの奴はうちを見るなり怖がる
愁哉いわく、いつも眉間にシワを
寄せてるかららしい…そんなつもりは
ないんだけど



で、またあいつがやってくる…

---学校---

「お、結羽!
 またしわ寄せて(笑)跡がつくぞ!」

そう言いながら眉間を突かれて
更にしわを寄せて

「うるさい!うちに触るな!
 あんたに触られたらバカになるだろ!!」

「ひっど(笑)それより
 今日こそ、一緒帰ろうぜ!
 俺、部活あるからついでに見てくれよ」

ニコッと笑い甘い笑顔をうちに見せる
この顔…
最近、気づいた
めっちゃ好き…自分にでも見せてくれる
甘い笑顔が…でも素直になれない

だから、

「……そうだね…暇だし
 しょうがないから、いいよ」

素っ気なく返した
でも
愁哉は更に笑顔で

「マジ!?やった!!
 俺、結羽が見に来るなら
 部活も頑張れるわ!!ちゃんと見にこいよ」

それだけ言うと
ぽんっと頭に手をおいて
髪の毛をくしゃくしゃっとして
教室へ

(人の髪の毛をぐちゃぐちゃにして
 どっかいくとかありえない!
 誰のために毎日綺麗にしてると
 おもってんの!)

置いてきぼりになった結羽は
そんな事を思いながら
自分では気づいていない
笑みを浮かべながら
自分も教室へ