光りの中

その他

稲葉禎和/著
光りの中
作品番号
156788
最終更新
2010/05/10
総文字数
80,082
ページ数
96ページ
ステータス
完結
PV数
62,440
いいね数
1
ランクイン履歴

その他33位(2008/11/03)

ランクイン履歴

その他33位(2008/11/03)

小説とは、自らの肉体と心を切り売りする商売である……

とある作家の言葉である。

そういう意味に於いては、今回の作品は正しくそうなのかも知れない。

自分の身体の中に、今だ生々しく残っている記憶を小説にするという作業は、時に於いて苦味を感ずるものだと知った。

尚、作品はあくまでもフィクションであり、作中の出来事の多くは実際にあった事に筆者の主観を加えたりしたものです。

又、主人公自身の記述に関するくだりに関しては、その殆どが筆者の創作によるものであり事実と異なる部分が多くあります。

この点を含み置き頂きまして、お読み頂ければと思います。



この作品を尊敬するダンサー藤乃さんに捧げる。



この作品のレビュー

★★★★★
2009/05/08 02:19
投稿者: 矢印 さん
控えめな少女から儚くも強く美しい夜の蝶へ

ある女性ダンサーの半生を描いた実話ベースの小説。 人が変化するのには理由があって、必ずしも良いことばかりじゃない。けれども前向きに捉える事で開花する才能もある。 過去の挫折、強い意志、努力、美貌、良き出逢い、 人を惹きつける事の出来る人間にはそれ相応の理由がある。 良い意味での生々しさ、臨場感に高揚感を覚えたのは言うまでもない。 彼女の居場所は光の中、見つめるのはその先。 これまでも、これからも、きっと輝き続けるだろう。

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★★★★★
2009/03/07 09:54
投稿者: 卯月心 さん
光りの中

このストーリーの世界を覗いた事のある人間は多くはないでしょう。 しかし、読み進む中で、必ず鮮明にそのときどきの場面を貴方の頭の中のスクリーンに映し出してくれる事でしょう。 一人の踊り子が光りを纏い、同化し、昇華する。 そう、極彩色の羽根を背に宿して。 そうは多くないページに、濃密なストーリーがある。 是非とも読んで下さい! お薦めします。

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★★★★★
2009/02/19 08:57
投稿者: 村上なおこ さん
記憶に刻まれた光景

人との出会いを重ねることが人生ではあるが、はっきり記憶に残るものはどれだけあるのだろうか まして鮮烈な感動を味わえるような出会いはそう何度も訪れはしないだろう 過去の体験を土台にフィクションとして書かれた作品である 大げさな感情表現は無いが、繊細にしっかりと組まれた文体は読み手を引き込む大きな力を感じる 恋愛とは一味違う“出会い”のドラマを多くの方に読んでほしいものだ

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この作品の感想ノート

小林洋右様、ようこそいらっしゃって下さいました。

こちらこそご無沙汰していたといいますか、作品にお伺いもせず申し訳ありませんでいた。

拙作を読んで頂いた上に、感想まで頂け、心から感謝を申し上げます。

仰られる通り、確かに思い入れはかなりあります…(笑)

まあ、モデルになっている方へ、というよりかは、一緒に同じ空気を吸う事が出来た時間や空間に思い入れを持っているとでも言いましょうか。

ストリップという何処か非現実的な世界だったからこそ、そんな気持ちになったのかも知れません。

年を取ると、余計に過去の思い出を美化してしまいますね。

これからも忌憚の無いご意見ご感想をお聞かせ下さいませ。

ありがとうございました。

2010/11/09 03:08

間があってすみませんでした。
お久しぶりの小林でございます。

私も若い頃はストリップに足を運んだ事があります。

当時、札幌には二店あって、そのどちらも大変良い舞台でした。


踊り子にもよりますが、本当にあれは芸術ですよね。

私もけっこう好きでした。

特に何かを男性に見立てて踊る振り付けには、時に寒気すら覚えた記憶があります。



……前置きが長くなりました。


で、作品ですが(笑)人物にかなりの思い入れが見受けられましたので、ここはやはり評価を避けたいと思います。
(私はいつもですが)

ただ、面白かったのは間違いありません。

こう……フッと舞台場面が脳裏を過る。
そんな作品でした。

2010/11/08 19:35

お邪魔します☆

ぐいぐいと話の中に引き込まれていました。
未知の世界・・・裏事情のような部分もわかりやすく書いてあり助かりました。

作り上げるすばらしさ、その温度が同じ人との出会いがあって、本当にすばらしい物ができあがるんですね。

姿月さんの女度胸には惚れてしまいました。

今もかき消せない眩しい光のなかで、全てを見透かしているような彼女の目が、佐伯さんと私をもココにとどめてしまう、頭の芯がぼうっとする鮮烈なお話でした。

ありがとうございました。

2009/05/20 08:43

この作品のひとこと感想

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