紅い花に口付けを。
詩・短歌・俳句・川柳
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市瀬 桂乃/著
- 作品番号
- 670127
- 最終更新
- 2011/11/19
- 総文字数
- 1,205
- ページ数
- 6ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 4,209
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
詩・短歌・俳句・川柳37位(2011/11/24)
- ランクイン履歴
-
詩・短歌・俳句・川柳37位(2011/11/24)
あなたは知っていますか?
女の花街、吉原にて。
幕末の時代、
この日ノ本で最も美しく
そして一番
悲しみを知る花魁が居たことを。
新撰組の鬼副長が
ただ一人、本物の愛情を注いだ女性が居たことを。
幕府とともに滅びる花街を、こよなく愛する遊女が居たことを。
―…わっちは、吉原一の、花魁でありんす。
幕府が滅びても、他の遊女が消えたとしても
わっちだけはここで
笑って客を向かえとうござんすよ。
だから、歳三さん。
いいや、今は隼人さんでござんすなぁ。
隼人さん、おさらばえ。
わっちは必ず
隼人さんを忘れはしないでございんしょう。
*新撰組鬼副長、土方歳三(のちの内藤隼人)が愛した吉原最後の花魁の物語*
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