【短編】サクラ色の貝殻をきみにあげる
恋愛(ピュア)
完
1
氷室愛結/著
- 作品番号
- 1551425
- 最終更新
- 2019/04/06
- 総文字数
- 5,453
- ページ数
- 18ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 7,177
- いいね数
- 1
穴の空いたピンク色の貝殻を
のぞいた先に きみがいた
「なにやってんの、こんなところで」
セーラー服は脱ぎ捨てて
裸足のまま自転車を漕いだ先
拾った貝殻の先に見えたのは
ーー海と、憧れと、恋情
.
:
+
手を離したらきっときみは
水平線の向こうに消えてしまうでしょう
だからわたし、きみに魔法をかけた
わらうのがへたくそなきみへ
この海が誰より似合うきみへ
ーーサクラ色の貝殻をきみにあげるーー
タイトルと表紙は
野々原 苺さまに考えていただきました!
ありがとうございます❤︎
この作品のレビュー
2019/06/28 12:02
投稿者:
七瀬 月
さん
海みたいなきみへ
太陽みたいだって思ってた。 みんなが言うような彼じゃないこと、自分だけがわかってる。それは、誰よりも夏目くんのことを見てたから。太陽じゃない、きっと夏目くんは海みたいな人。 うまく笑えない夏目くんを見て、そんな顔をされたら自分だって笑えないというセリフが心に刺さる。すきなひとのたいせつなひとが自分であったらいいのにって、きっと誰もが感じたことのある気持ち。切なくて、もどかしくて、胸がぎゅっと締め付けられました。 海、サクラ色の貝殻、セーラー服……わたしのだいすきなワードを集めて作った表紙からこんなに素敵なお話を書いてくれて感謝感激です。 そして、宝箱をひっくり返したような、とか、万華鏡を覗き込んだ時のような、とか。作者さまのかわいくてきらきらした表現がだいすきです。 きらきらした夏に読んでほしい一作です。是非ご一読を!
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