夢現物語

歴史・時代

乙人/著
夢現物語
作品番号
1461982
最終更新
2020/06/07
総文字数
67,178
ページ数
302ページ
ステータス
完結
PV数
15,630
いいね数
0
世の中は 空しきものと 知る時し いよよますます 悲しかりけり


今は昔。
時は、平安。

尊い身の上を持つにも関わらず、存在を知られてはならない、姫君がいらっしゃいました。

藤、橘、葵の三つの花の御名をもつ方で、花のように可憐で美しく、教養のある、素晴らしい姫君であられました。

彼女は、恵まれていらっしゃったのに、幸せを何一つ手には、出来ませんでした………

否、

姫君は、人ではなかったのです………

「嗚呼、何故私は、この世で一番愛した人を、この手で殺めなければならぬか。」

これは、私が聞いた物語で御座います。
いいえ、霊語で御座いましょうや。

☪︎⋆。˚✩
貴方さえいるならば、もし、貴方さえこの手に残るならば、もう、私は何も、望まないのに。
☪︎⋆。˚✩


『夢現物語』の主人公、葵の母や祖母達の物語を、他サイトで書いております。(プロフィールへ)
あらすじ
右大将家の姫君葵は、琵琶と横笛が得意な佳人。天上の国から堕とされた母を持つ彼女は、紅い瞳を持っていた。
落ちぶれ、異母妹の女房へと実家に引き取られた葵。そこで出逢った異母弟に惹かれるがー

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