L.L.L.~ラブ・ロック・ラブ~

恋愛(ピュア)

はるなも、/著
L.L.L.~ラブ・ロック・ラブ~
作品番号
1381400
最終更新
2016/11/07
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0
「チケットとれたぁ~」
うれしい嬉しいうれしい。
人気ロックバンド「キッドズ」のライブチケットがとれたのだ。
ボーカルの上原さんの声が大好きで一度は聴いてみたかった。
一週間後だし、パスモにお金入れておかなきゃ。

ライブはいよいよ明日だ。
今日は早く寝よ。

寝られない
何分か経った。
時計をみてみるとすでに12時を過ぎていた。
早く寝よ。

「やっばー」
オフになっていたスマホのアラーム機能は壊れていた。
スマホは壊れた。寝坊した。
駅に向かってダッシュだ。

満員電車の窓ガラスは曇っていた。
空はグレー。
気持ちはブルー。

着いた。
横浜アリーナの大きさに私は仰天した。
何列目か分からないほどの席数。
人の多さ
都会は違うとしか思えない。
大学生の私は、福岡県内のアパートの一角にひっそりと暮らしている。
親の仕送りとバイトで生計を立てている。
BL好きの腐女子だ。
これじゃ彼氏なんかできやしない。
自分でも分かっている。

ぼーっとしている場合ではなかった。
もうパフォーマンスが始まっていたからだ。
慌てて望遠鏡を覗き込むと、ボーカルの上原さんがいた。
ホッとした。

知らぬ間に時は過ぎアンコールまできていた。
帰りたくないな。
そう思っていた。

握手会に参加したいのでチケットを慌てて買った。
・・・間に合わなかった。
上原さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
神は舞い降りてきた。
上原さんに声をかけられた。


低い声。
かすれたような。

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