『何?お前、颯太のこと好きなの?…ムリムリ、やめとけ。』
『お前見てると、ムカつくんだよ。』
『ちっせーくせに無理すんな、バカ丸出し。』
初めて会ったその日から、
会う度に私に突っかかってくるアイツが
ムカついてムカついてたまりません!
顔だけは一丁前に格好良いいのに、
態度も言葉も絶対零度以下。
愛想笑いもできない不愛想っぷり。
『俺以外のヤツにそんな顔すんじゃねーよ。』
『…お前、俺のだろ。』
『こっち向けよ、遥。』
でも、
私だけに見せてくれるアイツの素顔は、
強引で、
俺様気質で、
嫉妬深くて、
不器用で、
――ちょっぴり優しい人でした。
『俺の隣は遥だけだって決めてんだよ。もうどこにも行くな。』
無愛想な黒王子の不器用な愛で、
私はいつだって、
守られていたんだ――。
武道派女子×黒王子
長編じれじれ
甘さMaxの
学園ラブストーリー
(c)Seori Nonomura.