ケータイ小説 野いちご

この作品のキーワード

ひとりぼっちの

作品番号
977961

最終更新日
2014/1/9

ひとりぼっちの

イトウ先生/著 ジャンル/その他
4ページ
PV数/284・総文字数/4,942




フライパンに卵の殻を当てる。そうして、罅の入った表面を見つめる。妙な気分がして、私は唇を結んだ。いざ、となってわずかに緊張しているのが分かる。けれど、それを態度に出してはならなかった。理由はない。あえて述べるとすれば、可能性を信じているなんて馬鹿らしい、と未来の自分に罵られないためだ。
指先に力を入れる。これほどまでに固い卵の殻があっただろうか。ぐ、と指で押す。しかし、殻は存外あっけなく割れた。ぼとり、と何かがフライパンの上に落ちる。

卵だった。

私は溜め息を吐く。それと同時に安堵する。今日の晩御飯は矢張り、オムレツにしよう。


-特別御礼-
楪 小鳥様
mira!様
蒼井深可様
タマム様
高山様


小説を読む