お茶の香りのパイロット

ファンタジー

雪涼/著
お茶の香りのパイロット
作品番号
944704
最終更新
2014/01/19
総文字数
101,090
ページ数
60ページ
ステータス
完結
PV数
4,506
いいね数
0
大きな4つの大陸があった。



そして大陸の上に立つ人間は戦争を始めた。



農耕中心の2つの大陸はあっという間に敗北し、
世界は2分された形となった。


それでもなお、戦争は続き、やがて終戦を迎える。




人が気づいたとき、豊かな土壌は汚染され、
すぐに生き物が生きていくにはつらい状況下となっていた。




終戦したときはウィウス軍の勝利で終わったはずだったが、
その後、負け側だったはずのタンガ軍がテロ行為を繰り返し、
ウィウスの本部を制圧してしまったため、
形勢逆転し、もともとのウィウス軍は敗走を余儀なくされ
王様は殺され、王位を継ぐ王子も行方不明となっていた。



ウィウスの防衛軍予備学校へと高校卒業後入学したフィア・ライミアスは少し前から、ウィウス軍のある部隊から追われていた。


「タンガからもウィウスからも追われるなんて・・・。
もう、私には前も後ろもないってことなの?」


薄れる意識の中で、彼女はある喫茶店のドアを開けて助けを求めた。


「お願い・・・私をかくまって・・・。」



「おまえはウィウスの兵だろう?何をしでかした?」


冷たい銀のまなざしはフィアを薄れる意識をぎりぎりのところで捉えた。



「ウィウスは腐ってる・・・・・。」


そうつぶやいて、フィアは気を失ってしまった。



「そう、この世界は腐ってるさ。
だから、俺がいる。

俺たちの出番がやってきたんだ。

この世界をすべての戦乱に巻き込んだ本当の悪党を倒すために。」


アルミス・レイ・ロングリエはフィアを寝室へと連れて行きベッドへ寝かせるとフィアの隣に寝ころんで
その日の眠りについた。



そして、何かが始まる朝がやってくる。

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