こんな能力(ちから)なんていらなかった
ファンタジー
完
1
淡路 雪菜/著
- 作品番号
- 939095
- 最終更新
- 2015/03/23
- 総文字数
- 171,891
- ページ数
- 368ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 315,084
- いいね数
- 1
- ランクイン履歴
-
ファンタジー17位(2014/08/11)
- ランクイン履歴
-
ファンタジー17位(2014/08/11)
一度目は少女から手を離した。
????貴方を失わないために
二度目は無理矢理引き千切られた。
????貴方を私から奪い取るために
三度目はまだない。
いや、手を繋いではいけない。
何故って
再び手を離すことに
私が耐えられるはずないから??
だから、
本来なら、
本来の今日だったならば、
今日の二人は互いに気付かず、すれ違うだけのはずだった。
しかし誰の悪戯か。
二人の手は再び繋がってしまった。
「貴方を喪うと知っていたのならこんな能力(ちから)なんていらなかったのに……」
少女の些細な願いももう届きはしない
少女は愛しい人と引き換えに
その能力を
手に入れてしまったのだから??
*:.*.:*:。∞。:*:.*.:*:。∞。:*:.*.:*?
少女に残るものは“空白”の記憶
青年に残るものは“過去”の記憶
この二人を結ぶのは一体なんなのか???
*:.*.:*:。∞。:*:.*.:*:。∞。:*:.*.:*?
??ねぇ、こんどこそ貴方にさよならを
いってみせるから
だから、おねがい
貴方もこのてをはなして……
これは
記憶を捨ててしまった少女の
お噺????
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