ちはる

恋愛(その他)

メルシー/著
ちはる
作品番号
487614
最終更新
2010/10/07
総文字数
2,585
ページ数
3ページ
ステータス
未完結
PV数
46
いいね数
0
  《梗概》

 少女は度々悪夢に悩まされていた。ジャングルの中の丸太の橋が突然大蛇に変身し、鎌首を持ち上げて迫ってくる恐ろしい夢だった。
 少女の名は千春。九歳の時、父親の死後、母親の実家である田宮家に預けられた。母親は、必ず迎えに来るからと言い残し、千春の兄、剛志だけを連れて去って行った。その日からしばらく、千春は淋しさと不安に嘖まれ、悪夢に取り付かれた日々を送ることになった。
 田宮家は先祖代々の大きな財産を受け継ぐ裕福な家柄だった。そこには千春の伯父夫婦、大叔母、そして三人のいとこたちが暮らしていた。
 愛する家族と離れ離れの淋しい生活。もともと内気で思っていることの半分も口に出して言えない千春は、ますます殻に閉じこもり孤独な毎日を過ごしていた。その殻を打ち破ってくれたのが、いとこの一人、次男の祐介だった。
 幼いながらも千春は祐介に密かな恋心を抱き始める。そして、その決して打ち明けることのできない仄かな想いをどんどん大きく募らせて行くようになるのである。
 三人のいとこ、正樹、祐介、涼子。近くに住む友、拓也、紗香。
 物語の中で千春を含む六人の若者の愛憎が複雑に絡み合う。
 一方、千春の母、麻子は千春の兄、剛志を連れてある料理屋に住み込みで雇われる。店の女将に恩を感じる麻子は低い賃金で身を粉にして働いた。
 しかし、数年後、女将にあらぬ疑いを掛けられ、追い出されてしまう。
 その後、中学を卒業した剛志は海沿いの町にある割烹料理屋で見習いとしての就職が決まり、麻子と二人、新たなスタートを切ることになった。
 千春が高校の時、大学を卒業した祐介は海外へと旅立ってしまう。
 そして彼女は高校を卒業し、料理旅館『華乃家』で働き始める。そこで久し振りに拓也と出会い、彼に恋心を抱かせてしまう。
 強引な拓也の求愛に戸惑いながらも祐介への想いを貫こうとする千春。
 愛、ときめき、嫉妬、裏切り、悲しみ、そして、希望・・・。 
 この物語は、一人の女性の半生を描いたものであり、主人公である千春が自分と自分を取り囲む周りの人々によって繰り広げられる様々なドラマに揺さぶられながらも、常に自らを見失うことなく、強く美しく成長していくという純愛ストーリーです。

目次

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