側にいる誰かへ

その他

智則/著
側にいる誰かへ
作品番号
371556
最終更新
2010/01/30
総文字数
41,889
ページ数
52ページ
ステータス
完結
PV数
1,786
いいね数
0
文系か理系かと問われれば僕は理系だと答える。

理系の世界では
1+1=2
2×3=6
というように答えはいつも「一つ」しかない。

そう考えると、この世界が存在する答えも、理系の頭で考えれば、「一つ」なのではないだろうか。

僕はいつものように世界を想う。
この世界で毎日のように続いている苦しみや悲しみ。
当然すべての人間は幸せではない

皆が幸せであってほしいと「この世界」は願っているはずなのに。

自分は幸せだと大きな声で言える人がこの世界にどれだけいるのだろう。

正直、僕も今の自分が本当に幸せなのか疑問を抱いている。

きっと多くの人もそうでないだろうか。

でも、完璧な幸せを感じないからこそ、僕達は自分達を変えようと努力する事ができる。

努力の先に今より成長した自分自身があると信じて。


今、僕にとっての努力は、小説を書く事だと思った。


全ての人が幸せになれる「ただ一つの答え」があるなら、小説でその答えに近づけると思った

なぜなら小説は、作者自身の心を描くものだから。


小説を書くと、僕はいつも自分でも気がつかなかった心の内側を見る事になる。


心の内にあるもの…。


僕は人の心の内にこそ、人が幸せになれる「本当の答え」があると思う


僕は胸に手をあて、考える。


優しさ。温もり。愛しさ。幸せ。喜び。


自分の胸の奥から伝わってくるこれらの感情。


上手く表現できないが、これは何よりかけがえがないのもの。


僕が歩んできた二十五年間の人生が私にそう伝えている。


二十五年間の
様々な想いを込めて…、


今日も僕は小説を書く。


自分の心と向き合うため。


真実を見つけるため。


望むべきものは
様々にあるけれど…、


今より未来の、


本当に望むべき事は…、


僕の想いで一人でも多くの人が幸せになる事。

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