陽だまりの午後 ~れおん・マロン・ポン太 ある1日のお話~
絵本・童話
完
0
流衣rui/著
- 作品番号
- 34767
- 最終更新
- 2010/08/30
- 総文字数
- 22,801
- ページ数
- 55ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 1,490
- いいね数
- 0
❦ボクは、実に実直な猫だとか言われるんだけど。
ホントは見慣れない日常なんて、ボクにはなかったんだよね。
ある日、ふと思ったんだ。
『雨』を初めて見たのは、いつだったんだろう・・・って。
ボクの名前?
《うん、ボクの名前はさ、れおん。よろしく》
◇◆◇◆
❦アタシの願い。
いつか、ここから何かを見つけてみたい。
この中にいると、いつも何かと呼ばれる名前。
………《マロン、今日も元気でいる?》
―――うん、一応、ね。今日もがんばってね。
◇◆◇◆
❦オレ、けっこう生きたよ、ホント。
何を願っているわけでもないんだけどさ。
ただね、ご主人には恩があるんだよ。
それを返すのが、オレの最後の願いかもしんないね。
今日も、笑顔でご飯をくれるんだけど。
なかなか、いろいろ苦労も絶えなくてさ、何かと、ね。
………《ポン太ー、ご飯だよー》
・・・わかってるよ、今行くよ。
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≪完結:2010/08/21≫
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