気づけば、吸血王子の腕の中【上】

ファンタジー

藤咲真緒/著
気づけば、吸血王子の腕の中【上】
作品番号
1688511
最終更新
2024/03/21
総文字数
49,705
ページ数
147ページ
ステータス
未完結
PV数
6,560
いいね数
3
自分を決める権利なんか、ない。

私には、何もない。

本当に何もない。

だから仕方ない、



そう思っていた。




世界から捨てられ見放され、自分を捨てた私を

あなたは、あなたは...



深い藍色の瞳が私を映したあのときから、

私はもう、その腕から逃げることなんて出来なかった────






「お前を泣かせていいのも、こんな顔を見せるのも、可愛がるのも。ぜんぶ私だけのものだ」



*****



《でも、私には能才もありません。耳も聞こえない。全然、だめなんです》


「お前の言う “欠陥” 、血、能才がなんだ。
私は君を愛している、それだけでは足りないか」




あなたに会えて、よかった。


生まれてくることができてよかった。





2023/01/25 ~


𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃

※恋に発展するまで長い!!と思われる方もいらっしゃるかと思います...
辛抱強く読んでいただけると嬉しいです(◍•ᴗ•◍)

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あらすじ
聖女として元いた世界から召喚されたナターリア。能才がなかったために、虐げられ、疎まれてきた。その国からも追い出され、気がつくとそこはヴァンパイアが統べる国・ガランシブの王宮だった。漆黒の髪と藍色の瞳を持った美しい青年が現れ、彼が私を拾ったのだという。そして、どうやら王子は血を飲む目的ではないようで...... 心を捨てた訳アリ少女が人間の血を飲む種族の王子と生きる、愛と成長の物語。

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