地味子なのに突然聖女にされたら、闇堕ち中の王子様が迎えにきました

ファンタジー

柚子 胡椒/著
地味子なのに突然聖女にされたら、闇堕ち中の王子様が迎えにきました
作品番号
1678491
最終更新
2022/12/13
総文字数
83,155
ページ数
39ページ
ステータス
未完結
PV数
4,618
いいね数
8
 
 怯える少女の眼前へ、血がべったりついた剣が迫る。
 今まさに、鬼畜な殺人鬼の手によって白く細い首がかっ切られようとしていた。ぎゅっと恐怖で目を閉じた瞬間、激烈な痛みの代わりに温かく生臭い液体が顔に降りかかる。

 少女が恐る恐る目を開けると、目の前には黒い軍服を着た知らない男の背中があった。彼の体越しに、今、少女を殺そうとしていた男の首から上がない姿が目に入る。大量の血しぶきが舞う中、両膝から崩れ落ちるように、その殺人鬼は床へ倒れこんだ。

 助かったーー?
 
 男の首から上がないという衝撃的な姿、絶命しているのは明らか。自分の命を脅かす存在がいなくなったことを認識し、ひとまず一命を取り留めたことに安堵する。最高潮に高まっていた痛い程の鼓動が和らいでいく。

 呼吸を整えながら、冷静を取り戻しつつある頭で、灰色の髪の少女イヴ・グレイシアは彼を見上げた。

 長身で細身、服の上からでも程よく筋肉がついているのが分かる。黒髪から覗く獣のような金色の瞳が綺麗。
 
 彼が助けてくれた?でも、なぜ?
 黒い軍服にあの腕の紋章って、まさか。
 
 一体何が起きているのか。頭が追いつかない。

 
 だけど、この出会いが、イヴの人生を大きく変えたのだった。

あらすじ

 フェンリル国では美麗な容姿をしている者が多いが、主人公のイヴ・グレイシアは地味な外見でよくいじめを受けていた。

 とある事件をきっかけに聖女の始祖とやらに気に入られ、自分が聖女にされてしまいます。

 もはや絶滅していた聖女という存在を嗅ぎつけ、軍事大国ガイアから訳あり王子がやって来ます。国へ連れて帰られ、なんと夜伽まで迫られることに。

 恋愛して世界を救え、というお話です。

目次

この作品のキーワード

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop