【一部】倉敷柚子葉の浮世事情【完結】

ファンタジー

津名ゆしか/著
【一部】倉敷柚子葉の浮世事情【完結】
作品番号
1671861
最終更新
2023/01/05
総文字数
244,656
ページ数
44ページ
ステータス
完結
PV数
2,067
いいね数
4
 自称、保健室不登校系金髪美少女、七歳だった倉敷柚子葉は十年振りに再会した八童志恩と念願のファーストキスを果たす。

 結婚の条件はただ一つ”高校の卒業”だ。

 私立の女学園に通っていた女子高生の柚子葉。彼女にとって二回りも歳が離れた志恩という存在は、特別以上なものだった。
 
 十年前の九月二十日、七歳だった倉敷柚子葉は、東京郊外にある薬王院での参拝の帰り道、参道で出遭った一人の赤鬼に霊魂を奪われる。その時、赤鬼に告げられた言葉により、柚子葉は自身が平安時代に存在していた”沙華姫の生まれ変わり”だと確信する。
 霊魂を取り戻そうとする兄、倉敷葉月と彼の友人の八童志恩は、参道の脇に佇んでいた”蛸杉”に吸い込まれ、行方不明になる。
 
 それから十年の月日が経ち、倉敷柚子葉が十七歳を迎えようとした夏休み。祖父の家がある”八童子市の河口町”に訪れるが、その数日後、柚子葉は一人の陰陽師と出遭う。

 絶体絶命の危機に陥り、死の間際まで追いつめられた柚子葉。
 恐る恐る目を開けてみると、そこには十年前に消えたはずの”八童志恩”の姿があった。

 夏の蒸し暑さが残る夜。倉敷柚子葉を含めた一行は薬王院へと向かうが、十年前の九月を彷彿させるような化け物が参道に現れ、柚子葉は八尾山の山奥へと連れ去られる。
 
 次第に濃くなっていく強力な瘴気。化け物が向かっている先には、化け物を凌ぐような化け物が存在していた。
 滝場に連れていかれた彼女は、水面に突き刺さった”七度返りの宝刀”に手を伸ばし、一本の注連縄へと走り出した。

 注連縄に封印された妖怪を解き放つ柚子葉。陰陽師と化け物に追い詰められていた彼女の前に現れたのは、戦国甲冑に身を包んだ一人の青鬼。
 
 幼い頃から想いを寄せていた相手の登場、妖艶な雰囲気を漂わせる青鬼の登場により、柚子葉が抱いていた想いは妄想列車に乗せられ加速していく。
 
 自称、不登校系金髪美少女の彼女を囲む男性たちの姿は刺激的なものばかりであった。

 多くの困難が柚子葉の前に立ちはだかるが、柚子葉は志恩を想い続けた。

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