魂を反す香

恋愛(ピュア)

真崎優/著
魂を反す香
作品番号
1669819
最終更新
2022/06/05
総文字数
9,029
ページ数
10ページ
ステータス
完結
PV数
672
いいね数
2

道具屋を営む彼が「面白いもんを手に入れました」と言って、包みをふたつ取り出した。

包みを開くと、それは香炉とお香だった。香炉は美しい装飾が施されているものの、どこからどう見ても普通の香炉とお香。これのどこが「面白い」ものなのだろう。もしかしたら珍妙な香りがするのかもしれない。

「これは反魂香というもんです。なんでも、焚くとその煙の中に死んだ者の姿が現れるとか。これを焚いたどこぞの国の皇帝が、煙の中に亡くならはった奥さんの姿を見たそうです」

死んだ誰かにまた会うことができるなんて夢がある。死が今生の別れではあっても、永遠の別れではないと、思うことができる。


この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

しっとりとした素敵な感動の作品ですね、京言葉がマッチしてさらに雰囲気がありました。出逢えてよかった、そしてこれからどんな人生を二人が送ってゆくか、想像のつく心地よい読後感でした。
ありがとうございます。ファン登録、本棚イン💓させていただきました。
応援しますね。

2022/06/24 10:14

この作品のひとこと感想

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