さよなら、愛してる〈不知火の姫 外伝〉

青春・友情

海ノ瀬 あお/著
さよなら、愛してる〈不知火の姫 外伝〉
作品番号
1665136
最終更新
2022/05/05
総文字数
65,641
ページ数
138ページ
ステータス
完結
PV数
12,881
いいね数
3
*これは『不知火の姫』の外伝です。
本編に登場する、カフェバー ファントムのオーナー、稲葉 凪(いなば なぎ)が不知火の総長だった頃のお話。

『不知火の姫』を読んでいなくても楽しめるように書いていますが、最初と最後のシーンにそちらのキャラが出てきますので、読んでいるともう少し楽しいかもしれません。

※『暴走族』などの名称を使ったり、暴力的表現がありますが、そのような行為を助長する目的の作品ではありません。
あくまでもフィクションです。


◇ ◇ ◇ ◇




――また、夏がやってきた。

暑くて 苦しい 夏が……


「藍乃ちゃんの事、ちゃんと素直になれよ。
お前本当は藍乃ちゃんが――」


「――藍乃は、幼馴染みで……
妹みたいなものだ……」


――藍乃は妹……

いつからだろう、
その想いに違和感を感じるようになったのは。


「凪、いつまでもそうやって意地を張り続けてると、
いつか絶対後悔するぞ」


――すれ違う二人


「……私は、凪が大好きだよ……
凪も同じ気持ちだと……思ってた」


「じゃあな、さよなら……」






不知火の『姫不在の掟』はこの時に作られた。

ファントムオーナー稲葉 凪の物語





2022/04/06〜2022/05/05

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