だから今度は、私がきみを救う番

恋愛(キケン・ダーク・不良)

鶴咲なるみ/著
だから今度は、私がきみを救う番
作品番号
1655064
最終更新
2022/03/03
総文字数
74,971
ページ数
220ページ
ステータス
完結
PV数
73,382
いいね数
45
ランクイン履歴

総合72位(2022/11/15)

ランクイン履歴

総合72位(2022/11/15)

きみがあの日声をかけてくれてから

私の日々は変わった

まっ暗闇だった世界が

一瞬にして鮮やかに染まったんだ

心の奥がぽかぽかってなってね

あったかい気持ちに包まれたのをわすれないよ

けれどもきみは、もっと重いものを抱えていたんだね

だから今度は、私がきみを救う番

何度跳ねのけられたって

差し出した手をひっこめたりしないからね



******
心因性の胃炎を抱える不登校気味少女
高屋 亜季

同じクラスの不登校気味不良少年
原 慶大
******


『不登校クラス』あさがお五組で、いつも彼と隣同士。そして、いつもふたりっきり。

私たちだけが、他とはちがった。



「高屋とは、運命共同体になれそうな気がする」



そう言って爽やかに笑うきみは、どこか寂しそうで。

何かを求めるような、子犬みたいな瞳を瞬かせて。



「ねえ、高屋。俺と付き合ってよ?」



きみの言葉に、馬鹿みたいに喜んで、何にも見えてなかった。

私はきみの抱えるものも、何も知らずにいたんだ。



****
2021/12/10 公開開始
****
あらすじ
不登校の生徒が集められた支援クラス『あさがお五組』で席が隣同士の亜季と原くん。
複雑な家庭の事情からストレスを抱えた亜季は、心因性の胃炎と闘いながら学校生活を送っていた。
そんなある日、金髪で怖い印象の原くんが、突然亜季に告白してきて……。原くんが亜季に惹かれたことには、深い理由が隠されていた。

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この作品の感想ノート

とても感動しました。
わたしは母子家庭で1人で抱え込んで自己嫌悪に陥ってしまうことも度々ありました。
自分が一番かわいそうなわけではない。自分だけが、ではない。
ハッとさせられました。
支え支えられる人がいるのは素敵なことですね。
とても素敵なお話をありがとうございました。

ゆうきさん
2022/12/04 23:38

この作品のひとこと感想

すべての感想数:29

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