僕は、空の上から君を見守る

恋愛(ピュア)

mentalist/著
僕は、空の上から君を見守る
作品番号
1653237
最終更新
2022/01/29
総文字数
37,623
ページ数
31ページ
ステータス
完結
PV数
876
いいね数
0
高度10000m。
対流圏の雲が世界の全ての風を管理する風職人。
1つ街に一人だけ
選ばれたエリートのみが託される
誇り高き仕事。

心の優しい風職人の青年"ルーホー"。
真面目で几帳面な性格の彼は街を隅々までチェックし、管理を怠らない。

そんな彼には楽しみがある。
毎日チューリップ畑で花の世話をする"ブルー"という少女を眺める事。

彼はその少女に恋をしていた。

ある日、彼女の父が漁に出掛ける
父の船は突然の嵐に巻き込まれ帰って来れなくなる。
天候の異変に気づいたブルーは父の帰りを祈って待つ。
マストが折れて転覆寸前の船。
荒波の中、岸までは遠くマストのない船はどう考えても難破は免れない。

恐らくこのままでは沈没。
母の居ないブルーは孤独の身となってしまう。

ブルーを悲しませたくない!一身で
ルーホーは風の流れを変え父の船を岸まで運んだ。

しかし、ルーホーが風の流れを変えた事で
世界中で異変が起こる。

1つの風の流れが世界のバランスを大きく壊したのだ。

大罪人となったルーホーは風の監獄パンデ
渦の中。
大きな積雲の上にそびえ立つ無機質な建物
"パンデモニウム"。

ウオー!
ドンドンドンドン!
オラー!!
様々な怒号と打撃音が飛び交うここは、、
重罪人が収監される刑務所。



ピューピュー
ピューピュー
怒号すらも掻き消す突風が吹き荒れる
建物の周囲は成層圏まで続く
大きな竜巻が覆う。


そんな脱出不可能な難攻不落な刑務所に
収監される重罪人達。

しかし
彼らは喧嘩をしたり、音楽を聴いたり
はたまた仕事をしたり
声を出して騒ぐほどのひとまずの人権は
確保されていた。


そんな監獄の最下層、、、

声を出すことすらも許されぬ
無音の空間。
手足を手枷で縛られ
だだっ広い牢屋に閉じ込められている一人の青年。


虫も殺せぬような華奢な体躯の彼が犯した
大罪、、、


それは、、、


一人の少女に恋をした事、、、


あらすじ

難攻不落な風の刑務所
"パンデモニウム"の最下層。
重罪人が入れられるその牢に収監される
線の細い少年。

彼が犯した罪、、、
それは、、、
一人の少女に恋をした事。


天上人と地上人の叶わぬ恋を描いた
ファンタジー作品。

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