赤を君に贈る

恋愛(ピュア)

菜々/著
赤を君に贈る
作品番号
1634721
最終更新
2021/04/09
総文字数
6,266
ページ数
3ページ
ステータス
未完結
PV数
128
いいね数
0

「新入生代表挨拶、花金鳳花」

その日から私と君は、出会い繋がる運命だったのかもしれない。中学を卒業したばかりとは思えない大人びた容姿と振舞いをぼんやりと思い出す。

「お願い、お願いだから先生だけは私の事好きにならないで下さいね」

そう言った君は少しの苛立ちと悲しい表情を浮かべていた。
"好き"なんかじゃ表せないこの感情。興味、畏怖、羨望どれも違うようで違わない。
ただ私は、君が私にだけ見せるその表情の意味が知りたい─────。



「あなたがあなたを知りたいのならば、私が一緒に探してあげる」

先生あの時そう言ったよね。先生には私がどう映ってた?どんな形でもあなたの目に私を映さないで欲しいの。



高校3年生、花金鳳花(はながね おうか)は常に成績トップでスポーツも万能な女子高生。生徒会にも入っており生徒、教師共に信頼を得ている。
誰から告白されても絶対に付き合わないと有名であるが、誰に対しても優しく接する為友人は多いのだ。
そんな鳳花のことを気に掛けるのが、国語を教えている屈曲花奈(まがり はな)である。花奈もまた容姿端麗で教師生徒共に好かれているが、自分に対してのみ笑顔を見せない鳳花に興味を持つ。

高校三年生の春、二人の時間がゆっくりと、だが確実に動き出す──────。
あらすじ
2015年の春。

「お願い、お願いだから先生だけは私の事好きにならないで下さいね」

そう言った君は少しの苛立ちと悲しい表情を浮かべていた。


「あなたがあなたを知りたいのならば、私が一緒に探してあげる」

先生あの時そう言ったよね。先生には私がどう映ってた?


誰にも心を開かず "好き" を嫌う高校生、鳳花とそんな彼女に興味を持ちつつ過去と決別できない教師、花奈の切ない物語。


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