【プロット】三国志の王に転生したら家臣から溺愛されてます!

ファンタジー

たかつじ楓@『後宮の華』発売中!/著
【プロット】三国志の王に転生したら家臣から溺愛されてます!
作品番号
1632105
最終更新
2021/03/17
総文字数
1,567
ページ数
2ページ
ステータス
完結
PV数
257
いいね数
0
 高山玲奈は激務の会社で毎日終電の時間まで仕事をしている社畜OL。
 通勤時間に、大好きな三国志のアプリゲームをすることが唯一の癒しの時間だった。
 ある日の帰り道、疲労からふらつき、車道に倒れ込んでしまい車にぶつかる瞬間、目覚めたらゲームの中の三国志の世界に転生してしまっていた。
 しかも「乱世の奸雄」と名高い魏王、曹操に。
 ゲームでは主人公の性別・容姿を自分で選べるため、玲奈は自分のセーブデータと同じ美少女の容姿の曹操になってしまっていたのだ。

 魏の武将達が戦い以外の日常でも玲奈を甘やかしてくれる。
 実直な武将の李典や楽進は、曹操である玲奈に美形の男たちを集めた後宮を用意したり、物腰柔らかく優しい郭嘉は、沢山の茶菓子を全国から取り寄せ茶会を開いたり。
 中でも、一番の腹心である隻眼の武将、夏侯惇は異常なまでの心配性で、王である玲奈から片時も離れず守ってくれる。
 入浴中も一緒に湯浴みをし、食事中も隣で食べ、寝る時も同じ布団に入るほどである。
 たくましくも綺麗な顔立ちの夏侯惇の態度に驚くも、ドキドキしてしまう玲奈。

 ある夜、玲奈は夢を見た。
 呂布との戦いの際に、自分が敵の弓兵に狙われ、命の危機に陥った時。
 燃え盛る炎の中、曹操である自分を救い出し、その左目に敵の弓矢を受けて血を流す夏侯惇の姿。
 起きた後、隣に寝ている夏侯惇の左目の傷を撫で、自分を命の危険を冒して守ってくれたのだと、その忠心が胸を打つ。
 夏侯惇は当たり前のように、「命よりも大切な存在だから、守るのは当たり前だ。この傷は俺の誇りだ」と言い、玲奈を抱きしめる。

 その想いの強さと、いつか自分を庇って死んでしまうのではないかという懸念から、次の日から逆に夏侯惇の世話をし始める玲奈。
 服を準備し、怪我の手当をし、部屋の掃除をする。その曹操の姿に郭嘉や楽進達は驚き、その気さくさに玲奈の人望はさらに上がる。
 しかしある日王国の中に、敵国の間者が忍びこんでおり玲奈を襲ってきた。
 夏侯惇が刀を抜き守るも、彼はまた傷を負ってしまう。
 臣下であり、大切な彼を守りたいと、自から剣を抜く玲奈。
 臣下の武将が駆けつけたため大事には至らなかったが、湧き上がった彼への愛情に玲奈は気がつく。
 「俺が生涯、命をかけて守りたいと思うのはあなただけだ」と夏侯惇は笑い、玲奈と夏侯惇は結ばれる。

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