お前が好きだなんて俺はバカだな。
巳鎖学院高校に通う女子高校生、美咲結野(みさきゆいの)は、学校で大人気の先輩、遠谷美礼(とおやみれい)にそう告げられる。
今まで、ずっと私だけバカにされてきたのに、まさか、先輩が自分のことを...。
「さっきの顔、腹立つ。特に俺に向けられてないところとか。」
「授業中寝るなんて良い加減にしろ。
俺以外に寝顔なんて見せてんじゃねえよ。」
「好きだって言ってんだろ。何回言ったら分かるんだよ、バカ。」
結野は先輩の言動に悩まされながらも、確実にその距離を縮めていく...。
でも、自分の少し前の出来事や、家族のこと、学校のこと、先輩の過去...。
それが、少しずつ歯車を狂わせる。
彼がその末に発した言葉とは、
そして、2人の恋の結末は...?