常世の国の白痴姫

絵本・童話

文月尹/著
常世の国の白痴姫
作品番号
1592074
最終更新
2020/03/01
総文字数
1,052
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
PV数
17
いいね数
0
大人の為の寓話。

あるところに春を鳥が唄い、蝶や花々が来る人を迎え入れ、豊かな平原と静かな湖畔を望む大きな城を持ち、賑やかに行き交う人々の声の絶えないマリヴァレスという国がありました。
美しい女王様が統治するそこは、春の国と呼ばれているのです。
交易の中心地として、大陸に四つある国の中で最も強大な資金力と軍事力を持っているのです。
兎の月の初めに女王様は家臣に命じ、大陸だけでなく海を挟んだ列強諸国に向け、手紙をしたためました。
兎の月十七日目、女王様の即位五周年を祝うと共に、二十年目の生誕を祝う祝賀会を開こうとしているのです。
手紙を受け取った各国の王様や女王様は、豪華な贈り物を携えマリヴァレスへ向かいます。
そんな中、マリヴァレスと同じ大陸にある最も小さな国にもマリヴァレスからの使者が訪れました。
死を獣が嘆き、虫や壁のような蔦が来る人を拒み、険しい山岳と毒の沼に囲まれた小さな城を持ち、疫病による争乱の喧騒が絶えないレブナンドという小国です。
読み書きも出来ない老齢の王様が統治するそこは、死の国と呼ばれているのです。
今日も死の国は、疫病に苦しむ国民の嘆き声と共に新しい朝を迎えました。
あらすじ
春の国マリヴァレスから、死の国レブナンドに手紙が届きました。
死の国レブナンドの王様は大慌て。
女王様への贈り物が無い!
レブナンドの王様は家臣と相談し、一計を案じます。

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop