届かぬ指先─映《ば》えない恋の叶え方

恋愛(学園)

緑杜/著
届かぬ指先─映《ば》えない恋の叶え方
作品番号
1563739
最終更新
2019/12/15
総文字数
8,082
ページ数
16ページ
ステータス
未完結
PV数
126
いいね数
0
来栖璃稀サマ企画
お題「届かない指先」参加作品☆

*  *  *


#Love

指先で送るこの想い、
どうか叶えて

貴方に届け─


*  *  *


生まれ育った場所を離れて遠い街に引っ越してきた私、愛澄《あすみ》。

知らない街の誰も友達がいない高校に

通うことになった私は、新しい街で見つけた

『#Love』=お気に入りのもの

を撮ってはSNSに投稿して離れてしまった友人たちと

繋がることだけが唯一の楽しみだった。


*


そんな時に出逢った男の子。


「…撮りましょーか?写真」


制服の白いシャツが映える

長身に広い肩と日に焼けた肌が印象的な彼は

人懐っこくて、優しくて、ちょっと不器用。


それに─


「…綺麗だな」

「え…?」

「霊園公園の桜」

「あ…」

「俺もあそこ、すげー好き。
あとチューリップガーデンとか、
科学館のプラネタリウムとか」

「あっ!私も!」

「なぁ、俺らなんか好み合うな」


*


「椿の好きそうな写真映えしそうなとこ、
いろいろ知ってるから聞けよ。

ていうか、なんなら俺が連れてってやる」


あったかでおおらかで、

いつもお日様みたいに笑っている彼に

いつしか惹かれてく─


*


「俺だって彼女の一人や二人いても
不思議じゃねーっつーの」

「ふっ!二人、って!?」

時にはやきもきさせられたり、


「お前、アイツがそんなにいいのかよ」

「え…」

「…あんまし妬かせんな」

期待させられたり…


「お前ら仲良いよな。付き合っちゃえば?」

「えっ!?」

私の想いなんて気付いてないくせに、


「椿、俺のことだけ見てて」


いつも貴方にドキドキさせられるばっかりで

映えない私の映えない想い。


届かぬ想いを今日もこの指先に託して、ねぇ?君に送るよ─


*

蓮藤 翔《れんどう しょう》

×

椿 愛澄《つばき あすみ》

*

表紙はPicrewこんぺいとう**サン「こんぺいとう**メーカー」で作りました♪

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop