6月の雨空

ノンフィクション・実話

-Rain-/著
6月の雨空
作品番号
1550385
最終更新
2019/03/19
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0
物心ついた時すでに、漁師町にある児童養護施設の入所児童だった。

ママがいない、パパもいない。

入れ替わりの激しい施設の先生たち。


ママと名乗るあの人が突然迎えに来たのは、やけに寒い8歳の初夏のことだった。

初めての家庭のぬくもりがうれしくて、毎日甘えて一緒に寝た。

それなのにママは泣いていた。

まだ22歳だった。

ママのことが大好きだったから、ただ守りたかっただけなのに、結果的にママを怒らせる事をしてしまった。

そしてママと呼ばせてもらえなくなった。

娘よりも大切な存在を見つけていくママの姿に傷つき、自ら離れてはまた傷ついてを随分と繰り返した。

「りっちゃん」として接することに決めたのは、10歳の時だった。

自分の意思で施設に戻ることを決めた。

でも、本当は一緒に暮らしたかった。

連日虐待のニュースが報道されているけれど、施設の方が子どもにとって幸せだなんて、多分ない。

16年間を施設で過ごしたわたしのストーリー。

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