花畑の中、一人泣いている少女。
手を伸ばせば届くのに、何故か体が動かない。
「ねぇ、 どうして泣いているの。」
「悲しいから。一人ぼっちになっちゃったから。」
少女が顔をあげると大粒の涙を流す
その赤い色の瞳に、自分の瞳が重なる。
まるで吸い込まれるみたいに魅入らされる。
でも、少女の瞳には自分の姿が
写ってないように見えた。
その時、真っ先に自分の頭に浮かんだのは、
何故かその瞳に自分が写ってほしいという事。
ただ、それだけだった。
ケータイ小説 野いちご

作品番号
1488533
最終更新日
2018/3/9
お気楽少女の難関場
春+α/著
ジャンル/ファンタジー・SF・冒険
9ページ
PV数/66・総文字数/5,564