THE 国語系男子にて。
恋愛(学園)
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みそしるぅ汰/著
- 作品番号
- 1443536
- 最終更新
- 2017/08/12
- 総文字数
- 2,220
- ページ数
- 5ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 52
- いいね数
- 0
愛及屋烏
合歓綢繆
比翼連理
・
・
・
至って普通で
何も取り柄の無い女子高校生、
「篠山 梨江」
は、放課後静かな校舎裏に呼び出され
普段滅多に話さず
言葉を発する時は必ずと言っていいほど国語系のことを口にする男子高校生
「樋本 千里」
に告白される。
通称 “国語系男子” は
告白する時もなにやら難しい言葉を並べている。
「篠山さん。僕は貴女に愛及屋烏です。僕の想いが貴女に届き、相思相愛になることを願います。やがて…琴瑟相和に……」
「…え?」
照れ隠しなのか、眼鏡をくいと上げ俯く彼に、梨江の頭は混乱する。
「どうか僕の気持ちを受け止めて下さい。返事は延頸鶴望ですので、ご安心を」
「あの、ごめんなさい…樋本君の言葉に入っている一つ一つの言葉の意味が分からなくて…」
「あっ、これは失敬。僕の悪い癖でして。」
「説明しますと、」
「はい…」
「“篠山さん。僕は貴女を愛しすぎて貴女に関するものを全て愛してしまいます。僕の想いが貴女に届き、お互いが愛し合う仲になることを願います。やがて…相性の良い夫婦に……”ということです」
「…えっ、あの、え……」
梨江は人生初の告白に恥ずかしさを覚えた。
「そして返事は延頸鶴望…つまり切実に今か今かと待つということです。」
「…はぁ」
梨江は納得を含む言葉を返す。
「それだけですので、僕はおいとまします」
彼は梨江に背中を向け走り出す。
腕を直角に曲げ、指先は伸びていた。
「……なんだったんだろ…告白だよ…ね」
この瞬間から始まった、
2人のハチャメチャな学園恋愛物語。
合歓綢繆
比翼連理
・
・
・
至って普通で
何も取り柄の無い女子高校生、
「篠山 梨江」
は、放課後静かな校舎裏に呼び出され
普段滅多に話さず
言葉を発する時は必ずと言っていいほど国語系のことを口にする男子高校生
「樋本 千里」
に告白される。
通称 “国語系男子” は
告白する時もなにやら難しい言葉を並べている。
「篠山さん。僕は貴女に愛及屋烏です。僕の想いが貴女に届き、相思相愛になることを願います。やがて…琴瑟相和に……」
「…え?」
照れ隠しなのか、眼鏡をくいと上げ俯く彼に、梨江の頭は混乱する。
「どうか僕の気持ちを受け止めて下さい。返事は延頸鶴望ですので、ご安心を」
「あの、ごめんなさい…樋本君の言葉に入っている一つ一つの言葉の意味が分からなくて…」
「あっ、これは失敬。僕の悪い癖でして。」
「説明しますと、」
「はい…」
「“篠山さん。僕は貴女を愛しすぎて貴女に関するものを全て愛してしまいます。僕の想いが貴女に届き、お互いが愛し合う仲になることを願います。やがて…相性の良い夫婦に……”ということです」
「…えっ、あの、え……」
梨江は人生初の告白に恥ずかしさを覚えた。
「そして返事は延頸鶴望…つまり切実に今か今かと待つということです。」
「…はぁ」
梨江は納得を含む言葉を返す。
「それだけですので、僕はおいとまします」
彼は梨江に背中を向け走り出す。
腕を直角に曲げ、指先は伸びていた。
「……なんだったんだろ…告白だよ…ね」
この瞬間から始まった、
2人のハチャメチャな学園恋愛物語。
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