ホームレスマン

ファンタジー

有璃香/著
ホームレスマン
作品番号
1411541
最終更新
2017/02/24
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0
「まぶたを閉じると想い出す、遠い昔..幼き出来事、あんな事、こんな事あったなぁ~」

健三じいさんは夜の繁華街を歩いていました。人はまばら。

「おっ!健三じいさん!今日は1人かい?」

「いつも1人じゃよ。」

「まぁ、まぁ怒らないで怒らないで、寿命が縮むよ。」

「もう充分に長生きじゃ。」

健三じいさんは少しふくれていました。

「温かいラーメンでもどう?あの並びに新しいラーメン屋ができたよ。」

そのラーメン屋さんの辺りだけが異常に明るく見えました。

「ありがとう、行きたい所があるんじゃよ。」

「あっ!又、教会に行くんだね。熱心な信者だねぇ、感心するよ。」

「最近、妙に行きたくてね、もう寿命が来てるん..」

「何をおっしゃってる!じいさんは、まだまだこれからだよ~、みんな応援..」

「えっ?」

「あっ!いやぁ、いや、まだまだ若いではありませんか!」

「そうかい?」

健三じいさんは下を向いて照れて頭をかいてしまいました。

「だんだん遅くなってくるから、そろそろこの辺で。」

その場を去り、近くの教会へ向かいました。ふと思いました。

「あれ?!わしに話かけた、あの青年はいったい誰じゃ?初めて会ったのに..」

夜の繁華街は更けて行きました。

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