ケータイ小説 野いちご

俺、看取り専門、レンタル彼氏。

作品番号
1370818

最終更新日
2016/9/26

俺、看取り専門、レンタル彼氏。

吉沢理央/著 ジャンル/その他
1ページ
PV数/177・総文字数/3,421

レンタル彼氏、という言葉が定着してきた昨今。簡単に言えば、お金を出してレンタル彼氏として登録しているお気に入りの男性とデートできるというシステムだ。マスコミで取り上げられたり、夢のような時間を過ごせるとあって年々人気が出ている。


主人公は村瀬智輝(むらせともき)28歳。余命宣告された女性の依頼があれば、【最期の彼氏】になるという、看取り専門のレンタル彼氏として、1人で事業をはじめる。誰かのレンタル彼氏である間は、他の依頼は受けない。

理由があり、双子の弟のカズキという名前でレンタル彼氏をしている。金儲けが目的ではない。

本業は麻酔科の医師で、いずれは、開業医である父を継ぐ身であるが、智輝は父の実子ではない。

母子家庭で育った主人公は、父親の顔も名前も知らない。貧しさから養育できないと双子の弟一輝(かずき)と2人して、施設に入れられ育つ。

何をするにも仲がよかった双子の主人公の智輝と一輝。しかし、一輝が白血病で他界し、今の養父である村瀬の養子となる。養父の村瀬は、もう村瀬の人間になったんだから実の母親や、死んだ一輝のことは忘れろと言う。表面上は忘れたかのようにふるまう智輝。

智輝は自分達を施設に入れたきりの母を知らずに憎んでいた。そんな時、思わぬ人物からレンタル彼氏の依頼が入る。

相手は、脳腫瘍で余命幾ばくもない自分の母親だった。母が入っていた救護施設の職員から依頼されたのだ。母は疾患から痴呆のような症状があった。

智輝は私情を押し殺して、何も知らない母親の最期の彼氏となるべく依頼を受けたのだった。普段通り【カズキ】と死んだ弟の名前を名乗って。

この作品は以前に別の場所で公開していたものを、少し脚色して再度ここに投稿しました。これを読んで何か感じてもらえれば幸いです。

ベリーズ大賞の方にエントリーしている「お口にクダサイ」が野いちごの方で掲載不可になったので、お詫びとして野いちごでも大丈夫なように、短編を急遽更新しました。よろしくお願いします。


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