「桜の木の下には死体が埋まってる
って知ってる?」
その人を見て思い出したのはきみのこと
ずっと飲み込まれたことばを探してたの
きれいなその下に何があっても構わないから
きみの声で聴かせてほしかったんだよ
「彼は桜の木の下に埋まる死体なのか、
それとも桜の木そのものなのか、
どちらなのでしょうね?」
――ねえ、私はまだ何も言えてないよ
息が苦しくて、身体が熱くて
鉛のように重い足をもう動かしたくない
それでも伝えたいことがあるから
「お願いだから間に合って」
開け放たれた窓から今日も聞こえる
ゆるやかに朽ちていく感覚が
針を刺すような感覚が
呼吸を支配されたように苦しくて愛おしい
私達はこの音楽のように
きっといつまでも永遠に
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Review☆Thanks
野々原 苺さま
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START 2016:01:06
END 2017:09:25
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