右肩の蝶、飛んだ。
恋愛(オフィスラブ)
完
1
篠原 愛紀/著
- 作品番号
- 1245757
- 最終更新
- 2015/12/24
- 総文字数
- 74,602
- ページ数
- 186ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 235,273
- いいね数
- 1
ひらひらと貴方の右肩に蝶が舞い降りてきました。
蝶の捕獲で、貴方の恋愛観が分かります。
「欲しいなら捕まえて――閉じ込めちゃおうかな。駄目?」
自分の優しさへの陶酔?
「どっか少しでも傷つけたら、飛べなくて俺の中に落ちてくるしかないよな」
過去の傷を抉る狂気?
「そうねえ。触りたくないかしら。飛んでいる蝶が一番綺麗じゃない?」
一夜の甘さを知る喜び?
で、胡蝶(こちょう)は?
そう尋ねられて、私はこう答える。
「右肩に蝶なんて留っていないことにする」
気づいていないふりしたら、長く留ってくれるでしょ?
私の恋愛なんて、そんなものだ。
最後まで、気づいて欲しくて留(とま)ってるのなら――何か証拠を見せて。
気まぐれに留った蝶に興味なんてない。
私の回りのろくでもない男どもに、私の処女はあげません。
条件:結婚するまで処女でいたい。
蝶が飛ぶ。ほら、逃げちゃう。早く、捕まえて?
優しい婚約者
血の繋がらない義弟
相談相手のお店の店長。
×
脛に傷――どころか満身創痍のヒロイン。
蝶の捕獲で、貴方の恋愛観が分かります。
「欲しいなら捕まえて――閉じ込めちゃおうかな。駄目?」
自分の優しさへの陶酔?
「どっか少しでも傷つけたら、飛べなくて俺の中に落ちてくるしかないよな」
過去の傷を抉る狂気?
「そうねえ。触りたくないかしら。飛んでいる蝶が一番綺麗じゃない?」
一夜の甘さを知る喜び?
で、胡蝶(こちょう)は?
そう尋ねられて、私はこう答える。
「右肩に蝶なんて留っていないことにする」
気づいていないふりしたら、長く留ってくれるでしょ?
私の恋愛なんて、そんなものだ。
最後まで、気づいて欲しくて留(とま)ってるのなら――何か証拠を見せて。
気まぐれに留った蝶に興味なんてない。
私の回りのろくでもない男どもに、私の処女はあげません。
条件:結婚するまで処女でいたい。
蝶が飛ぶ。ほら、逃げちゃう。早く、捕まえて?
優しい婚約者
血の繋がらない義弟
相談相手のお店の店長。
×
脛に傷――どころか満身創痍のヒロイン。
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