ウルウセカイ

絵本・童話

金澤秋成/著
ウルウセカイ
作品番号
1228869
最終更新
2015/06/28
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0
 代わり映えしなかった日常

誰もいない放課後の美術室

あの日はいつも通り部活で絵を描いていました。
その時聞こえた不思議な声。

『このセカイはまだ足りない。セカイを作れるソウゾウが』

それは、変な噂のある、使われていないごみ箱の方で。
僕は不思議に思ってそれを見る。

「…?なんか、真っ暗……」

底知れぬ暗闇が続くごみ箱。それは今僕が置かれている状況と似ている気もする。

そこ知らぬ彼らからの圧力に押し潰されそうな毎日。
もし不思議の国のアリスのように穴に飛び込めたら、どれだけ良いだろうか?

叶うはず無いのに、まだそんな希望を持つ自分がそこにはたっていた。


「っ…馬鹿な事考えてないで支度してかえr__
「あっ」

僕はこの時、創造力と理想、その他諸々の儚さを悟り、暗闇に身を放つ事になってしまった。

まさかこれが、自分を変えてしまう事とも知らぬまま___。

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