小さな恋だった
恋愛(学園)
0
蒼生渚/著
- 作品番号
- 1219875
- 最終更新
- 2015/06/14
- 総文字数
- 11,074
- ページ数
- 16ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 491
- いいね数
- 0
それは恋と呼ぶのはとても小さすぎた。
そして私たちはあまりにも幼すぎた。
------------------
小さいころから年齢のわりに背が高くて、男の子のような容姿がコンプレックスだった。
お父さんもお母さんも仕事で忙しくて、髪型はいつもショートカットだった。
友達は女の子らしい小さくてキラキラしたヘアアクセサリーを身に着けていていつも羨ましかった。
けど、背が高くて男の子と見間違えられる私が身に着けても似合わないだろうって、幼いながら諦めていた。
本当は小さくてキラキラしたものが大好きだったのに。
------------------
夕方。
近所の古びた公園の砂場で一人遊びをしていた。
ふと影が差し、見上げてみると少し年上そうな、見知らぬ男の子が立っていた。
「かわいいんだから、もっとかわいくすればいいのに」
夕日のせいか真っ赤な顔をした男の子はそういうと、走り出して、公園から出て行ってしまった。
「…わたし、かわいいかっこしていいの―?」
幼い私はふと一人つぶやいた。
「あのこ、またあえるかな。またあいたいな」
そして私たちはあまりにも幼すぎた。
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小さいころから年齢のわりに背が高くて、男の子のような容姿がコンプレックスだった。
お父さんもお母さんも仕事で忙しくて、髪型はいつもショートカットだった。
友達は女の子らしい小さくてキラキラしたヘアアクセサリーを身に着けていていつも羨ましかった。
けど、背が高くて男の子と見間違えられる私が身に着けても似合わないだろうって、幼いながら諦めていた。
本当は小さくてキラキラしたものが大好きだったのに。
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夕方。
近所の古びた公園の砂場で一人遊びをしていた。
ふと影が差し、見上げてみると少し年上そうな、見知らぬ男の子が立っていた。
「かわいいんだから、もっとかわいくすればいいのに」
夕日のせいか真っ赤な顔をした男の子はそういうと、走り出して、公園から出て行ってしまった。
「…わたし、かわいいかっこしていいの―?」
幼い私はふと一人つぶやいた。
「あのこ、またあえるかな。またあいたいな」
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