待宵草 ~初夏の嬋媛~

恋愛(ピュア)

ぺんぎん%/著
待宵草 ~初夏の嬋媛~
作品番号
1172416
最終更新
2015/05/06
総文字数
3,020
ページ数
13ページ
ステータス
未完結
PV数
548
いいね数
0
今から、もう11年程前になる。"艶やかで、気品に満ちている"
…今の自分の言葉で表すなら、それが彼への最初の第一印象だった。





当時、高校生だった彼は驚くほど大人びていて。



『俺、麻野 恵(アサノ メグル)って言うねん!宜しくな!』



少し濃いめのハーフ顔に、柔らかそうな金髪。
輝きに満ち足りた黒い瞳…。


そして顔に似合わない…気がする、関西弁。



この時、初めて会った彼なのに、





幼心ながらに、どこか自分には心地の良い感じがした。



その日、私はちょうど12歳で彼は高校1年生。



この日12回目の誕生日を迎えた私には、もう一つ、『兄が出来た日』という記念日が出来た。






…が、今は苦しい現実。




『兄』は『兄』のまま育ち、
『妹』は『妹』のまま育ち続けた。




…この現実からは
目を逸らせない。









待宵草。


花言葉は『打ち明けられない恋』。









初夏、私は嬋媛な彼に恋をする。














藤井 叶向 -フジイ カナタ-

×

麻野 恵 -アサノ メグル-

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