壊れた玩具は玩具箱に捨てられる

ホラー・オカルト

大窪 仁美/著
壊れた玩具は玩具箱に捨てられる
作品番号
1165190
最終更新
2015/03/05
総文字数
6,886
ページ数
8ページ
ステータス
未完結
PV数
610
いいね数
0
「…あ、腕が取れちゃった…」

座り込んでいる少女は、片腕の取れた人形の反対の腕を持ち上げる。

力無く項垂れる人形。二、三回上下に揺らすと、それに合わせて人形も上下に動いた。

「…もういらなぁい…」

片腕を握った人形を大きな赤い玩具箱へ投げ入れた。少女はくるりと踵を返すと何事もなかったかのように歩き出すが、少女の後方…玩具箱のある方から、鈍い音が響いた。その音を聞くと、少女は顔を狂喜的に歪ませた。

「…あはっ…もう使えないね…『ホントに』…」

少女は玩具箱とは反対の位置にある青い箱の前に座り込み、中を覗き込む。中は暗く、中身は愚か底など全く見えない奇妙な空間が広がっていた。

「…あはっ…次は…『コレ』…」

少女は、青い箱の中に手を伸ばした

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

すべての感想数:3

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop